メールマーケティングの効果に対しては最近は以前ほどの期待ができないものの、プッシュ型メディアとしてネットショップとしては無視できないのも事実である。
こうした中、昨日amazonから画期的な発表があった。
果たしてamazon SESはメールマガジン配信の切り札になるのだろうか?
amazon SESとは何か
amazon SESは、amazonが展開するクラウドサービス上で大量のメール配信を可能にするものである。
amazon自身が年間10億通以上のメール配信を行なっており、このインフラを利用してサービスを提供する。
そのため安定度、スパム対策などが期待される。
アマゾンの説明によれば、スパム対策のため契約当初の配信速度には制限があるものの、数週間のちには90メール/秒、百万メール/日まで可能になるとのこと。
これだけの配信スピードがあれば、通常のネットショップにおいては十分なスペックと言えるだろう。
メール配信の現状
現在のネットショップにおいては、既存客や見込客に対して定期的にメールマガジンを配信することが大きな販促手段として確立している。
しかし自社保有のメールサーバーから配信することは、サーバーの負荷やスパム判定などの面で大きなマイナスとなり、現実的ではない。
そのため、メール配信ASPを利用するのが普通である。
そしてASPにかかる費用は月間1万円以上と、少なからぬ負担となっている。
こうしたことから、費用を低減させることはネットショップにとって悲願であった。
amazon SESのコスト予測
実際にamazon SESを利用すると、いくら掛かるのだろうか?
10万人に対して20kBのメールマガジンを、月間5回メールマガジンを配信したとして計算してみた。
送信数:50万通 ⇒ $49.8
月間転送データ量:10GB ⇒ 1.5$
合計:$51.3
1$=82円として計算すると、4,207円となる。
これは今までASPに支払ってきた金額の半額以下である。
amazon SESの導入について
ただしAPIを利用して一般のネットショップが利用するのは難しいと思われる。